Ｗｅｂ連載小説（１１０）【ユメの行方】ナギは竜二といい仲という噂が…

Ｗｅｂ連載小説（１１０）【ユメの行方】ナギは竜二といい仲という噂が…
　ｅｐｉｓｏｄｅ　１１０　Ｍａｒｃｈ　１９８２　［ｆｒｉｖｏｌｏｕｒｓ］作・桜井鉄太郎　息せき切って幾田トキオがｂｌｕｅ　ｒｏｓｅに入ってきた。　「よっ、お歴々！　おそろいですな」　「ご機嫌じゃあねえか、トキオ先生。財布でも拾ったか？」　南音次郎のいつもの軽口は無視して、トキオは筑前修オーナーと日比野欽一に報告した。　「やりましたよ。とうとうレコーディング・スタジオを作るめどが立ちました！　箱根にあったリゾートスタジオがクローズになったんで、そこの機材をごっそりと格安で買えることになったんです。それも５年月賦で」　顔を紅潮させてトキオは心から喜びを体であらわしていた。　「そいつはよかった。資金はどうやって調達できたんだい？　まさか加川誠さんからじゃあ？」　興味深げにヒビキンはトキオに迫った。　「いやあ、さすがにそこまでは頼れないですよ。いくら僕の未来の義理の父だからといって。実家の父親を拝み倒してお金をなんとか借りました。そしたら父親の条件っていうのが、自分の歌をレコーディングしてくれって言うんですからね。もちろんＯＫしときましたがね」　トキオがそう答えると音次郎はなんともいえない哀れみの表情でトキオに言った。　「あんたも脳天気な男だなあ。ナギちゃんは竜二といい仲になってるって噂だぞお。この調子じゃあナギちゃんのお婿さんにはおめえさんはなれねえなあ」　「そんな馬鹿な！」　顔面蒼白になってトキオがうろたえているところに、ジャストタイミングで矢ノ浦竜二と加川渚ことナギがアツアツでｂｌｕｅ　ｒｏｓｅに入ってきた。＜続く＞［登場人物］幾田トキオ（２８歳）：Ｔｈｅ　Ｒｅｂｅｌ　を背負って立つ音楽プロデューサー弟子丸雁太（３０歳）：　大日本お宝会の若頭、ロックマニア富士壺伊右衛門（３１歳）：富士壺組の親分。本当は気は優しい。美声の持ち主地鶏一郎（３０歳）：元グループサウンズのスター筑前修（３２歳）：カフェバーｂｌｕｅ　ｒｏｓｅのオーナー日比野欽一（４２歳）：元警視庁刑事。現ブローカー南音次郎（４０歳）：西麻布を取り仕切る音楽プロデューサー加川渚（２２歳）：愛称ナギ。歌手志望の女子大生　麻布きっての魔性の女沖津卓也（２２歳）：ｂａｒ　ｂｌｕｅ　ｒｏｓｅのマネージャー　　　　◇　１９８０年代初め、アートや文学、映像、そして音楽にポップなものが革命的に登場した。１９８１年に始まる日本のポップ／ロックシーンからクラブムーブメントまでの時代を実際に生きた青年、幾田トキオを主人公に描くのが、このドキュメントフィクション「ユメの行方」である。　物語の舞台はレコード業界と芸能界、それらを結ぶ西麻布の街。トキオに絡むのは、西麻布の街を変幻自在に闊歩したミュージシャンや業界関係者たち。いずれも個性的な面々だ。　執筆者は、来年、結成２０周年を迎える音楽ユニット「Ｃｏｓａ　Ｎｏｓｔｒａ（コーザ・ノストラ）」を始め、アイドルからクラブミュージック、アンダーグラウンドまでノンジャンルで手がけるミュージシャン・音楽プロデューサー。【バックナンバーはこちら】Ｗｅｂ連載小説【ユメの行方】
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-column/news/20100614/enc1006141310000-n1.htm
昔はずっと坊主だったんですけどね、
大人になってからは何か、威圧感がでるというか、、ｗ
やはり大人には大人の髪型がありますね〜。。。。
さぁ次はスキンヘッドだな、、、、ｗｗなんでやねん！

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