何よりもチョコが好きな私の甘いぶろぐ
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Web連載小説(42)【ユメの行方】俺たちのスタジオはここしかない!
episode 42 December 1981 [walk in]作・桜井鉄太郎 同潤会アパート(*1)を左に見ながら表参道をゆっくりあがっていき、交差点を少し過ぎたあたりで喉の渇きを覚えた幾田トキオは、少しばかり背伸びした感覚で「ヨックモック(*2)」に入った。 ここはコーヒー1杯で500円(*3)もする高級カフェ。学校帰りの文学少女や有閑マダムらが読書やおしゃべりにひたっているような空間だ。 先ほどの鏡武史との会話をじっくり反芻しながら、キリマンジェロの香りを確かめるようにゆっくりとコーヒーを味わいつつ、今後の自分の行くべき道筋を模索する。 5時になるのと同時にトキオは店を出た。根津美術館(*4)の横を抜け西麻布交差点(*5)へと出る。 スタジオの入り時間までにはまだ少し余裕がある。 多少空腹を覚えたトキオは日赤通りにある、いつだったか大間冴子に教えてもらったビクトリア洋菓子店(*6)を思い出し、そこに向かうことにした。 西麻布交差点を右に曲がるとなにやら派手な花輪がいくつもたてられ人目を引いていた。 どこぞのお祝い?と近寄ってみれば「カフェバー blue roseさん江」となっている。 広告の主はファッション界、芸能界、が主だったが、その中にはすでに世界が認める音楽家になりつつあった若林聡太や、伝説のバンドからソロに転じ、名実ともに日本を代表するポップシンガーになった田城旭春、学生時代に結成した自身のバンドのブレイクで一躍国民的なシンガーになった麦田公助ら見知った名前も混じっている。こりゃ我が「鏡武史」もここに存在していなきゃまずいだろうということで、トキオは瞬時の判断でなじみの花屋に即効で手配した。 この店には何かある、となんとなく予感がしたこともあるが、自分にとって説明のつかない胸騒ぎがしたのだ。 blue roseを通り過ぎ、緩い坂道を上り富士フイルムの本社ビル(*7)を越えると高樹町の地下歩道に出た。 ここを渡ると日赤通りにぶつかるのだが、その地点にあるバス停の斜め前に、いままで気づかなかった古ぼけた洋館の2階建ての一軒家がたたずんでいた。 年代を感じさせるやや薄汚れた感はあったが、トキオはあのTHE BANDのスタジオ「BIG PINK」(*8)を連想した。 「俺たちのスタジオはここしかない!」 そう直感したトキオは、その物件に近づいてみた。<続く>[登場人物]幾田トキオ(26歳):「The Rebel」の音楽ディレクター<脚注>*1 同潤会アパート…近代日本で最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅。表参道沿いにあった。*2 ヨックモック…表参道にほど近いおしゃれな高級カフェ。いまでも相当敷居が高い。有閑マダム多し*3 コーヒー1杯で500円…当時はだいたい1杯で150円が相場だった*4 根津美術館…南青山6丁目にある広大な日本庭園と茶室が売りの美術館*5 西麻布交差点…昔は霞町交差点という優雅な名前だった。交差点の角のマンションの最上階にあのジュリー(沢田研二)が住んでいて一時パニックになったことがある*6 ビクトリア洋菓子店…日赤通り沿いにあった洋菓子店という名の昔ながらの洋食屋。ハンバーグ定食623円という半端な値段が印象深い。味もピカイチだった*7 富士フイルムの本社ビル…加山雄三の若大将シリーズのロケ地として有名になった。高樹町交差点にあった*8 The BANDのスタジオBIG PINK…ボブ・ディランのバックバンドだった「HAWKS」を前身とするThe Bandが所有していた桃色の大きな一軒家のスタジオのこと ◇ 1980年代初め、アートや文学、映像、そして音楽にポップなものが革命的に登場した。1981年に始まる日本のポップ/ロックシーンからクラブムーブメントまでの時代を実際に生きた青年、幾田トキオを主人公に描くのが、このドキュメントフィクション「ユメの行方」である。 物語の舞台はレコード業界と芸能界、それらを結ぶ西麻布の街。トキオに絡むのは、西麻布の街を変幻自在に闊歩したミュージシャンや業界関係者たち。いずれも個性的な面々だ。 執筆者は、来年、結成20周年を迎える音楽ユニット「Cosa Nostra(コーザ・ノストラ)」を始め、アイドルからクラブミュージック、アンダーグラウンドまでノンジャンルで手がけるミュージシャン・音楽プロデューサー。【バックナンバーはこちら】Web連載小説【ユメの行方】
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-column/news/20100212/enc1002121305000-n1.htm
「当てが外れる」といいますね。
期待していたことが、見込みが外れる。予期に反する。
まーそのままの意味です。プロというのは当てや見当が外れたときに、どれだ
け迅速に、どれだけ適切な行動をとれるかで決まると思います。
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episode 42 December 1981 [walk in]作・桜井鉄太郎 同潤会アパート(*1)を左に見ながら表参道をゆっくりあがっていき、交差点を少し過ぎたあたりで喉の渇きを覚えた幾田トキオは、少しばかり背伸びした感覚で「ヨックモック(*2)」に入った。 ここはコーヒー1杯で500円(*3)もする高級カフェ。学校帰りの文学少女や有閑マダムらが読書やおしゃべりにひたっているような空間だ。 先ほどの鏡武史との会話をじっくり反芻しながら、キリマンジェロの香りを確かめるようにゆっくりとコーヒーを味わいつつ、今後の自分の行くべき道筋を模索する。 5時になるのと同時にトキオは店を出た。根津美術館(*4)の横を抜け西麻布交差点(*5)へと出る。 スタジオの入り時間までにはまだ少し余裕がある。 多少空腹を覚えたトキオは日赤通りにある、いつだったか大間冴子に教えてもらったビクトリア洋菓子店(*6)を思い出し、そこに向かうことにした。 西麻布交差点を右に曲がるとなにやら派手な花輪がいくつもたてられ人目を引いていた。 どこぞのお祝い?と近寄ってみれば「カフェバー blue roseさん江」となっている。 広告の主はファッション界、芸能界、が主だったが、その中にはすでに世界が認める音楽家になりつつあった若林聡太や、伝説のバンドからソロに転じ、名実ともに日本を代表するポップシンガーになった田城旭春、学生時代に結成した自身のバンドのブレイクで一躍国民的なシンガーになった麦田公助ら見知った名前も混じっている。こりゃ我が「鏡武史」もここに存在していなきゃまずいだろうということで、トキオは瞬時の判断でなじみの花屋に即効で手配した。 この店には何かある、となんとなく予感がしたこともあるが、自分にとって説明のつかない胸騒ぎがしたのだ。 blue roseを通り過ぎ、緩い坂道を上り富士フイルムの本社ビル(*7)を越えると高樹町の地下歩道に出た。 ここを渡ると日赤通りにぶつかるのだが、その地点にあるバス停の斜め前に、いままで気づかなかった古ぼけた洋館の2階建ての一軒家がたたずんでいた。 年代を感じさせるやや薄汚れた感はあったが、トキオはあのTHE BANDのスタジオ「BIG PINK」(*8)を連想した。 「俺たちのスタジオはここしかない!」 そう直感したトキオは、その物件に近づいてみた。<続く>[登場人物]幾田トキオ(26歳):「The Rebel」の音楽ディレクター<脚注>*1 同潤会アパート…近代日本で最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅。表参道沿いにあった。*2 ヨックモック…表参道にほど近いおしゃれな高級カフェ。いまでも相当敷居が高い。有閑マダム多し*3 コーヒー1杯で500円…当時はだいたい1杯で150円が相場だった*4 根津美術館…南青山6丁目にある広大な日本庭園と茶室が売りの美術館*5 西麻布交差点…昔は霞町交差点という優雅な名前だった。交差点の角のマンションの最上階にあのジュリー(沢田研二)が住んでいて一時パニックになったことがある*6 ビクトリア洋菓子店…日赤通り沿いにあった洋菓子店という名の昔ながらの洋食屋。ハンバーグ定食623円という半端な値段が印象深い。味もピカイチだった*7 富士フイルムの本社ビル…加山雄三の若大将シリーズのロケ地として有名になった。高樹町交差点にあった*8 The BANDのスタジオBIG PINK…ボブ・ディランのバックバンドだった「HAWKS」を前身とするThe Bandが所有していた桃色の大きな一軒家のスタジオのこと ◇ 1980年代初め、アートや文学、映像、そして音楽にポップなものが革命的に登場した。1981年に始まる日本のポップ/ロックシーンからクラブムーブメントまでの時代を実際に生きた青年、幾田トキオを主人公に描くのが、このドキュメントフィクション「ユメの行方」である。 物語の舞台はレコード業界と芸能界、それらを結ぶ西麻布の街。トキオに絡むのは、西麻布の街を変幻自在に闊歩したミュージシャンや業界関係者たち。いずれも個性的な面々だ。 執筆者は、来年、結成20周年を迎える音楽ユニット「Cosa Nostra(コーザ・ノストラ)」を始め、アイドルからクラブミュージック、アンダーグラウンドまでノンジャンルで手がけるミュージシャン・音楽プロデューサー。【バックナンバーはこちら】Web連載小説【ユメの行方】
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