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何よりもチョコが好きな私の甘いぶろぐ 
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Web連載小説(58)【ユメの行方】冴子は身震いするようにじっとトキオを見つめていた
 episode 58 December 1981 [believe]作・桜井鉄太郎 幾田トキオは、あっけにとられてる友人たちを尻目に、せつせつとTodd Rundgrenの「Bilieve  in me」(*1)をワンコーラスを歌った。ピアノ演奏自体は流暢なものではなかったが、それがかえってヴォーカルの叙情性の助けとなったようだ。 歌い終わると仲間たちの熱い拍手がトキオを包み込んだ。 「お前、いつこんなこと覚えたんだよ、初めて聞いたぞ!」 若林聡太は興奮冷めやらぬ面持ちでトキオを称賛した。 「耳だよ、耳!」とトキオは照れ臭そうに応えて言った。目をつぶってじっとして聞いていた田城旭春は、無言でトキオの手を握った。 大間冴子はかすかに身震いするようにじっとトキオを見つめていた。 そこにいる誰もが、それからしばらくの間、まるでしびれてしまったように動かずに向き合っていた。 夜にレコーディングを控えている田城を除いて、トキオ、冴子、聡太、長澤信郎の4人は、比較的早い夕食を、トキオお気に入りの日赤通りにあるビクトリア洋菓子店でとることになった。 「とにかくびっくりしたよ、あんなふうにおまえがやれるなんて思ってもみなかったからさあ」 長澤が感嘆したようにそうつぶやくと、トキオは面映いように声に出さぬまま笑った。 「あたしはトキオクンがあの曲を人知れず練習していたのを知っていたわ。でもあそこまで自分のものにしてたなんて、ちょっとショック!」 そう言いながら冴子はトキオの表情を探るように見つめてきた。 「聞いてみてどう思った?」 トキオはわざと快活に笑いながら冴子に投げかけた。 「うん、とっても素敵だったわ、でもそれだけじゃなくて、なにかあなたが音楽というものに向かい合う姿勢というか決意みたいなものが感じられて、それでジンときちゃったの」 「僕がCICレコードの宮本クンから、おまえはスタッフなんだから自分で音楽やろうなんて思うんじゃないよ、みたいなことを常々言われてたのは、サエ坊は知ってたよね。それに反発して、とにかく自分なりの<音楽する>という立ち位置を確立するためには、何をなすべきかということを真剣に考えてみたんだ。ただし、それはミュージシャンを目指すなんてことじゃなくって、自分がイメージするプロデューサー像みたいなものを築いていくプロセスの中で、さっきやったパフォーマンスみたいなことも習得していかなくちゃ、宮本クンに対して反論できないような気がしてね…」 そう言うトキオに対して、聡太が意外な言葉を投げかけてきた。<続く>[登場人物]幾田トキオ(28歳):The Rebel を背負って立つ音楽プロデューサー若林聡太(30歳):世界的なアレンジャー、ミュージシャン田城旭春(28歳):日本有数のPOPシンガー長澤信郎(31歳):パイドパイパー・ハウスの店主、POPSの生き字引大間冴子(28歳):シンガーソングライター <脚注>*1 「Believe in me」…1970年にリリースされたTodd Rundgrenのファースト・アルバムに収められたバラード曲◇ 1980年代初め、アートや文学、映像、そして音楽にポップなものが革命的に登場した。1981年に始まる日本のポップ/ロックシーンからクラブムーブメントまでの時代を実際に生きた青年、幾田トキオを主人公に描くのが、このドキュメントフィクション「ユメの行方」である。 物語の舞台はレコード業界と芸能界、それらを結ぶ西麻布の街。トキオに絡むのは、西麻布の街を変幻自在に闊歩したミュージシャンや業界関係者たち。いずれも個性的な面々だ。 執筆者は、来年、結成20周年を迎える音楽ユニット「Cosa Nostra(コーザ・ノストラ)」を始め、アイドルからクラブミュージック、アンダーグラウンドまでノンジャンルで手がけるミュージシャン・音楽プロデューサー。【バックナンバーはこちら】Web連載小説【ユメの行方】
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-column/news/20100308/enc1003081307000-n1.htm
「世界平和」、、、これを聞いたらすごく気持ちが晴れやかになる人と
私みたいに、どうせムリな事ですね。。とため息をつく人がいますね。
全く悪い事しようとする奴がいるから捕まえなければならないという
労力が生まれるわけで犯罪のない世の中が作り出されれば、警察もいら
ないし事件に巻き込まれる不安もないし、、、、。
もう少し世の中が平和になればな〜。。小さな事からこつこつと。
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